ねずみ図書館

本を読んで、その内容を書き留めるためにブログを作りました。紹介させていただく本に興味を持っていただけると、とてもうれしいです。

ICO-霧の城~正しいってなんなのか9.11に思う事

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この本は著者である宮部みゆきさんが、ICOというゲームソフトに影響を受け、そのストーリーやビジュアルに感銘を受けて小説にした結構珍しい作品です。

 

宮部みゆきさん特有の比喩や文章表現を楽しむというよりは、ストーリー展開を楽しみたいという方におススメの本でしょう。

ハリーポッターとか指輪物語が好きな方にはいいかもしれません。

 

ストーリーは主人公であるイコは村の掟によって、生贄にされてしまいます。

生贄は本の名前にもなっている、霧の城に献上されて、その城の主である魔女に差し出されます。

 

霧の城で生贄にされたイコでしたが、友達が持たせてくれた不思議な魔法によって、生き残ってしまいます。

霧の城に残されたイコは魔女の娘ヨルダと出会う事に、そのヨルダと魔女を倒し、生贄の無い平和な世界にするというのが基本的なストーリーです。

 

 

ヨルダは自分の母であり、絶対的な魔女である母を倒し平和な世界を取り戻したい一方で、肉親である母への愛に苦悩します。

 

 

生贄であるイコも実は生贄は魔女が欲していたものでは無く、村の人間が魔女を恐れるあまり魔女をその城に封じ込める目的で、生贄を献上していた事を知ります。

 

 

この二人は苦悩しながらも、悪では無く矛盾に立ち向かいます。

 

 

ここで感じるのは、絶対的な悪や善があるのかという事です。アフガン戦争もそうですが、一方から見れば民主的な政治が善で、古い慣習が悪であるという単純な二極対立で議論されていますが、現実は単純な二極対立がある訳では無く、そこに矛盾があるだけなんじゃないかという気がします。

 

 

そしてその矛盾は白や黒といった色で、きっちり分けられるものでは無く、色が分かりにくいものなのかもしれません。

 

 

まるで霧のように。。。

 

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