ゼロからはじめる力~何故、大富豪は宇宙を目指すのか
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テスラのCEOであるイーロンマスク、Amazonのジェフ・ベゾス、剛力さんzozo townの前澤さん、そして本書の作者であるホリエモンが宇宙を目指すのは何故でしょうか。
「宇宙には夢がある。」というワンピース的な発想では無く、今、宇宙がビジネスとして成立しつつあるという事があります。
宇宙はとても遠くの話という気がしますが、実は我々は既に宇宙サービスを享受しています。カーナビやポケモンゴーの位置情報システムや、天気予報、そしてBS放送等、実は既に生活の中に宇宙サービスはあります。
宇宙というととても遠い話のように思いますが、宇宙開発には段階があるという事は理解していた方が良いでしょう。宇宙開発には3分野あります。
①低軌道
地表から約100キロ程度の低軌道域まで飛行し、目的地まで飛ぶといったサブオービタル飛行などがあります。
無重力が体験できるプチ宇宙旅行や、二地点間高速輸送という技術でこの輸送技術が一般的になればロサンゼルスからニューヨークまで飛行機を利用すると5時間かかる輸送がこの飛行技術が一般的になれば30分程度で移動できます。
②静止軌道
コンステレーションといって今は地上にある電波通信基地局をこの軌道に打ち上げると、地球上どこでもスマホが使えるといった環境が実現できます。
③深宇宙
月や火星探査。
現時点ではまだまだ・・・
ここで整理しておかないといけないのは、実業家が資本投入しているのは、①と②の分野です。例えば、低軌道を高速で輸送できる技術が確立し、日本からハワイまで1時間程度で行けるようになればどうでしょう・・・
また今5Gの基地局の設置費用が膨大になる試算があります。
それなら宇宙に衛星を打ち上げてフォローすれば良いのでは、という議論は6Gの時には間違いなくされる事でしょう。
そして、宇宙には国境がありませんから、国内の通信大手がどこかのメガテックに集約されるかもしれません。
そう言った宇宙技術は夢物語ではなく、既に我々の生活の中に影響を与えているものであり、技術革新で更に加速していく可能性があるという著書になっています。